空き瓶ロマンス



「待ってよ、お父さん!

そんな事言ったって、私今までそういう事、

一度も無かったの知ってるでしょう!?」
 
私は怒りに任せて、テーブルを叩いた。
 
手が、びりっと痛くなる。

だけど、今はそれどころじゃない。

「お父さんが、現代の若者の『付き合う』に、

どういう概念を持ってるか知らないけど、

私絶対そういうんじゃないからね!

大体、展覧会にだって、お兄ちゃんが一緒に行ったじゃない!」


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