空き瓶ロマンス



だけど皆が理不尽に瞳を輝かせている中で、

チャーキーだけが、厳しい顔をしていた。

「冷静になって、話を聞いてるとさ……

何だかんだ、お前の都合だね。迷惑がってるのは」
 
数人が、息を飲んだ。
 
彼女は続ける。

「倫子はそうやって、自分の思ったことをいっぱい言ってる。

だけどそれって、少しでも相手の事を考えて言ってる?」

(信也さんのこと……?)
 
そんなの考えられるはずがなかった。




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