空き瓶ロマンス



だから無神経に意地を張った自分が、嫌だった。


「……確かに、相手の行動だって突然で勝手すぎるし、

お前だって混乱したと思う。

だけど……向こうはきっと、

会いたくて会いたくて、仕方が無かったんだ。

倫子の事、大好きだったんだよ。


それで突然、上から猫を抱いて、

可愛い格好をしたお前が落ちて来たんだ。


……あの人の気持ち、あたしは分からないでもないけど……」



「もう分かったよ……」


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