空き瓶ロマンス
 


再び、私の目に涙が溜まっていく。
 
自分勝手なのはお互い同じ事で。
 
ただの偶然に、いくつもタイミング悪く色々な事が重なって。
 
それだけの事だ。


 
進んで行くまわりの世界に、

心がついて行けなかっただけで。



「ごめんね……ごめん……」
 
それしか、言えなかった。


「それに、命助けて貰ったわけだし……」
 
やっぱり傍から見ると、

そのくらい危険だったのだろうか。


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