空き瓶ロマンス


それは、俺が披露宴の直前に電話を受けた時だった。


俺は、他の客に迷惑にならないように外に出たのだが、そこで彼女に出会った。





ドアを開けた時、何かにぶつかったのが分かって、
一瞬でも余所見をした事を後悔した。




外にいたのは、ウエイトレスだった。



彼女は、花びらを散らしたバージンロードの中に、倒れ込むように転んでいた。






俺は謝ると同時に、彼女に目が釘付けになった。



< 90 / 891 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop