絆
着て欲しいなぁ…僕の為に。
ダメ?
可愛い僕のワガママを『仕方なく』聞いてくれる?
「わかったよぉ……もおぉ…」
恥ずかしそうに頷く彼女に、浮きそうになる腰を落ち着けて。
まずお姫さまをその気にさせないとね。
やる気満々の僕を尻目に。
ふっと、彼女が表情を曇らせて呟く。
「こういう格好してる方が好きなの?」
分かってないなぁ……
もちろん、可愛い君は大好きだけどね。
僕が君をお姫さまにしておきたいのは。
僕の手の中だけに閉じ込めておきたいからだよ?
君を独り占めしたいんだ。
だからいつだって君が一番喜ぶ答えを、君に上げよう。
「そう言う反応をしてくれる佳耶が好きなの。」
ね、単純な答えでしょう?