絆
一人で逝ってしまったあなたの面影は、私の心の中にしかいない。
追いつけない背中を目指して歩いていた私が、もうすぐあなたと同じ歳になってしまう。
憧れと尊敬は、今も変わらずにこの胸にあるけど。
あなたの不安や、焦りや、苛立ちや、虚勢をきっと、今の私なら理解できる。
だから私は、私の今を、あなたが命の限りそうしたように、今をただ生きたい。
立ち止まったとき、これでいい、と私に強さを分けてくれるのは、きっとあなたの生きたかった想い。
あなたと出会えた偶然に私は心から感謝している。
あなたのところへはまだまだ届かないけど。
きっともっと強く、今を生きれる。
その勇気をくれる。
そんな。
あなたのことがずっと大好きだった。
ありがとう…