夏休みの勉強は『運命の出会い』
〇父親(55歳)の成績
「お前たち、どうしたんだ?」
妻から聞いたが、娘三人は今日好きな男に告白をするらしい。
普段より美しくなる浴衣姿なのだが、表情に戸惑いが見られる。
「あなた…」
ワタシの登場に少し気まずそうにする妻。
訳なら知っている。
“運命的に出会った”だ“出会ってない”だと話し声が聞こえたからだ。
まったく。
ワタシの家族はとことん純粋なモノばかりだ。
「お前たち、知らないのか?」