夏休みの勉強は『運命の出会い』

で、新しいバイト慣れて、そろそろサエサエに偶然装って会いに行こうと思った。

したら、サエサエなんかちゃらそーな男と仲良さそうに居酒屋入ってた。

その男は俺の地元では有名な遊んでるって奴。だからサエサエの行く末が気になって。

俺、待ってた。


したら案の定ホテルだろう?本当良かったよ。


―――サエサエと花火?

うん、楽しみだよ。サエサエって意外と純だよな。

付き合ったら楽しそうだ。



サエサエ知らないから言ったらキレるだろうな。


つまり俺は1番いいタイミングで“出会える”ように俺待ってた。

チャラそうな奴に感謝かもしれない。あいつが居なきゃサエサエは落ちなかったと思う。


王子様になれるタイミングを狙って“運命”にしてやったんだから。



……ま、“運命”って自作自演だと思うよ俺。


〓姑息だったかと悩む吉野徹〓




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