夏休みの勉強は『運命の出会い』

彼女たちの不満はこうだ。

“夏休みはどこに行ってもカップルばかりで、羨ましくてたまらない。”

“夏休みに向けた雑誌のカップル特集は無関係だ。”


だから「夏休みまでに彼氏が欲しい」と常々言ってきた。

去年の夏からかれこれ1年言ってきた。

その証拠に、いつ彼氏が出来ても良いようにムダ毛の処理も下着もきちんとしていた。


けれど彼氏はできなかった。


そこでようやく三姉妹は気付いた。





「まず、出会いがないんだよ!」

   ――――――と。





< 2 / 128 >

この作品をシェア

pagetop