夏休みの勉強は『運命の出会い』
「どうせ帰っても暇だからいいんです」
「一人暮らしですか?」
「そう。通ってくれる彼女も居ないし?ここに通うくらいが調度いいんですよ」
ぺらぺら話してハっとする。
関さんったらお母さんの言葉に従わなくとも、なんだか情報提供してくれてる。私も伝えたいのに。
どうしよう。
こんな時、どうしたらいいのか分からない。だってお母さんに聞いてないんだもん。
無言になる私にニコリと笑う関さん。
「里沙さんは彼氏居るんですか?」
「夏休みまでにって思っていたんだけど…」
同士ですね、と私は笑った。