オレと私の(仮)
神様がくれた贈り物

チロルside


拝啓お母様
これはなんでしょうか?
神が私に与えた試練なんですか?
それならあぁ、神様なんて…なんて


大好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!




「チロルー。おはょう」
「おはよ…」
「元気ないねぇ…って、チロル顔真っ赤!?」
「え…?うそ」


差し出された鏡で自分の顔を見ると、たしかに真っ赤になっていた。

そりゃあそうだよな
だって、目の前で


「…ちか…ん」
「は?」


っ!ヤバイ!
つい、声に出しちゃった!

でも、本当は今叫びたい


「ちっ…チロル鼻息荒いよ?!」

「ハァハァハァハァ美形ヤンキーが痴漢されてその後駅のトイレでイケナイことされるんだね!けしからんもっとやれィィィ!!!」

「おーいお前ら授業始めるぞー」

「先生ぇーチロルがまた自分の世界に入ってる」

「またか…しかたない…篠原。チロルを保健室に連れて行け」

「はい」

「ハァハァハァハァ保健室だと!?けしからんもっとやれ」

「チロル黙ろうね」

「ハァハァハァハァ」


保健委員の篠原くんが私の襟をつかんでズルズル引きずる

あ…篠原くん痛いッ痛いよ……鬼畜攻め………いやんっ

一瞬、篠原くんが可愛い男の子といちゃいちゃしてる姿を想像した瞬間
掴んでいた襟くびを上にひっぱられ(その瞬間首しまった)耳元顔を近づけられた

「森崎ィ…僕をお前の妄想のオカズにしてみろ…お前の正体バラすぞ」

「ぐっ…ぐるじいでずごめんなざい…」

「フンっ…オラこっからは自分で歩け」


綺麗な優等生顔を歪めて、持ち上げていた私の体を容赦なく下に叩きつける

痛ッ!!!
膝打ったし!!

痛みに耐えてる私におかまいなく篠原くんはスタスタと歩いていった


うん。鬼畜だね


「なんか言ったか?」

「イイエナニモ」





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