オレと私の(仮)
「さっさと来い」
「いーたーいー」
痛みに耐えてゆっくり歩く私に容赦ない言葉をぶつけてくる篠原さま
「自業自得だろ」
「いーたーいー」
「大体おまえが」
「いーたーいー」
「俺のことを」
「いーたーいー」
「オカズ…」
「いーた「よし、殴るか」…ごめんなさい」
ギャーギャー騒いでると、ぽこんと私と篠原くんは紙を丸めたので叩かれる
「あらあら。だめよー?廊下で騒いじゃ」
「荒川先生!」
「げっ…」
喜ぶ私の横で篠原くんは嫌そうな顔をして、ふわりとフローラルな香を漂わせつつ、保健医の荒川静(アラカワシズカ)先生はにっこりと微笑んで
「授業中さぼってる悪ぅい子にわぁ…先生特製栄養ドリンク飲ませちゃおうかな?」
「「サボリじゃないですー!!!!!」」
「コイツがまた授業前に騒ぎだすから僕が連れてきたんです!!!」
「チクショー私のこと売ってんじゃねーよ!!先生?!サボリじゃないよ?ね?ね?」
一昔前の先輩が先生特製ジュースを飲んで、こんな言葉を残したそうだ
『いいか、あれに感想をもとめるな…しいて言うなら、味はまったりとして不愉快千万、鼻孔に残るエグさに加えて-』
まぁようするにかなりまずいらしい。
話しを戻そう
「先生違うのーっ!!!ドリンクは嫌ー!!」
「僕は関係ない」
「クソ篠原死ね」
「うるさい腐れ女」
「デマ情報屋死ね」
「性癖が歪んでる腐女子死ね」
「悪い子にはー「「ごめんなさい」」
先生の天使の笑顔で低レベルの言い争いは終わる