年下の王様
なのにガシッと掴まれた肩にビクッ!!



「な、なに!?」

「先生、チョークの粉まみれ」

「えっ!?あ゙ぁぁぁぁ!!新しいスーツがぁぁぁ…」

「ふっ…ダサッ…」



このヤロ~…。



教えるだけ教えて笑うなんてひどい…。



「もっといいこと教えてやるよ」

「なにぃ~…」

「背中に文字が転写されてんぞ」



う、ウソ…。



ちょっとグラッと来た時に背中が黒板についちゃって…。



それか…。



もうヤダ…。



「毎日そんなもん着てっからじゃねぇの?ムリしすぎてて滑稽だな」



こっ、滑稽…。



精一杯頑張ってるのに…。



あたし、宮君嫌い!!



授業サボるし態度デカいし!!



「半泣き?ウケんだけど」

「もういいもんっ!!」

「ガキかよ…。あっ、陽太~」



もう…辞めてしまいたい…。



なんで高2のくせにそんなに大人っぽいんだバカ!!



ちょっと、いや…かなり顔がいいだけで偉そうに!!



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