年下の王様
らしくないことでも遊吾のためならできる。



今日のお迎えは俺だし。



「宮君ってもしかして宮遊吾君のお兄さん?」

「そうだけど…。なんで!?」

「うちの妹も同じ保育園なの!!」

「マジで!?何歳?」

「もうすぐ4歳だから遊吾君と同じひまわり組!!」



あんまり話したことのないクラスの女。



たしか名前は高梨?



だったはず…。



「うちの妹、遊吾君のこと大好きなんだって」

「おしゃべりだろ~、遊吾…。モテねぇタイプだって」

「王子様って言ってたよ?」



チビの話しでかなり盛り上がった。



しかもお迎えもたまに行くらしく…。



ある意味友達になれそうなヤツ…。



「今日行くの?」

「おぅ、毎週金曜は俺。父ちゃんと母ちゃん、金曜は忙しくて」

「あたしも今日行くよ!!一緒にいかない?妹も喜ぶ!!」

「そうすっか。たぶん遊も嬉しいと思うし」



陽菜のホームルームが始まるまでずっと話してた。



< 104 / 549 >

この作品をシェア

pagetop