年下の王様
斗和からの怒りの電話で店を後にした。



すぐに着いた家では不機嫌な斗和…。



自分で借りて来いって言ったくせに~…。



「遅すぎ」

「同級生に会ったんだもん」

「男?」

「うん、誠君っていうんだけど、高校の時は仲良かったんだぁ」

「そのまま帰って来なきゃよかったのに。一生立ち話してやがれ」



もしかしてそれって…。



ヤキモチぃ~?



カワイイカワイイ!!



妬かれたぁ~!!



「斗和大好き!!」

「うぜぇ。早くメシ」

「今用意するね~!!」



嬉しいよぉ~!!



ちゃんとあたしのこと好きでいてくれてるぅ~!!



眉間にシワが寄ってて目つきも怖いけど…。



だけど好きぃ~!!



「お前が作るメシって全部味しねぇ」

「マズイ!?」

「マズイ。食えなくはねぇけど…」

「いっぱい食べてね?」

「こんなもんいっぱい食えっかよ!!」



とか言いつつ、いつもちゃんと完食してくれるし!!



もう…好きぃ~…。



< 109 / 549 >

この作品をシェア

pagetop