年下の王様
なのに面会はダメなんだって…。



あたしはどうしたらいいのぉ~…。



「おはよ~」

「おはよ~!!元気ない?」

「えっ!?あるある!!元気だよ!!」



入院なんて考えてなかった…。



そういえばずいぶん前から声とかおかしかったような…。



咳もしてたし…。



なんで気づいてあげられなかったのぉ~…。



自分がイヤになる…。



「陽菜ちゃん、斗和休み?」

「あっ、宮君は肺炎で入院したそうなのでしばらくお休みです」

「大丈夫なの!?」

「理事長の話しだと…大丈夫みたいだけどね」



この仕事が嫌いになりそう…。



辛い顔なんかしちゃダメだし…。



こんなんじゃダメ!!



気合い入れて我慢しなきゃっ!!



「体育祭に宮君出れなそうだからリレーの選手は補欠の片桐君に走ってもらう~」

「マジでぇ!?なにやってんだよ斗和~…」

「頑張ってね、片桐君」

「はぁい…」

「じゃあ張り切って1日頑張ろ~!!」

「陽菜ちゃん、出席…」

「い、今から取るんだよ!!忘れてないよ!?」



気合い気合いっ!!



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