年下の王様
ちょっとだけキスしたとこで母ちゃんに呼ばれた。



メシだメシ。



「食ったら帰んの?」

「うん。明日の準備しなきゃ」

「そ」

「大好きだよ、斗和」

「別れるとか行ってたチビはどいつだっけなぁ~」

「だからゴメンってば…」



ぶっちゃけアレはかなり堪えた…。



散々文句言われて、勝手に電話切られて…。



その後は繋がんねぇし、次の日も夜まで帰って来ねぇし…。



しかもピークに具合悪かったから死ぬかと思ったっつーの…。



「次はねぇよ。うん、次はもう追い掛けてやんねぇ」

「言わないもん…」

「今回のお詫びは体でいただきまぁす」

「なんで!?エロ小僧…」

「服なんか着るヒマねぇくらい詫びてもらいてぇもんだなぁ」



入院中も陽菜のことばっかり考えてたし。



今週は安静にしてろって命令が下ってるから来週だな。



たっぷりカワイがってやるから期待しとけよ、陽菜ちゃん。



「斗和ん家にしようか、お泊り!!」



バカ言ってんじゃねぇ。



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