年下の王様
軽々と…。



近くで見てもカッコイイなぁ…。



「ここ!!全部出してきやがれ」

「は、はいっ…」



パタンと閉まったドアと同時くらいに吐いた。



頭がグラグラ…。



飲み過ぎたんだよね~…。



でもなんで宮君ちにいるの!?



えっ!?



いちばんの謎じゃないっ!?



「宮君っ!!あたしなんでここにいるの!?」

「夜中に親父が運んできた」

「親父…あっ、理事長か!!そっかぁ~!!」

「バカじゃねぇの。とことんダセェな、お前」



元を辿れば宮君のせいなんだけどね。



できることなら休みの日まで会いたくなかったよ…。



「理事長と奥様は…」

「親父は今日からアメリカ。母ちゃんは土日はほぼ仕事」

「宮君はなにしてるの?」

「見てわかんねぇ?子守だろ」



うわぁ~、よく見ると本当にカワイイチビちゃん!!



憎たらしいお兄ちゃんとは大違い!!



「お姉ちゃん、兄ちゃんのカノジョ?」

「へっ!?」

「いつも違う人連れて来るの」



なんて教育してるのっ!!



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