年下の王様
水曜日から金曜日までの斗和…。



授業で居眠り…。



本当にホストとかしちゃってるのかな…。



金曜日の最後の授業があたしの担当する英語だった。



爆睡なんだけど!!



「宮君、起きなきゃ欠席にするよ」

「っせんだよ…」

「起きなさい!!」

「クソヤロー…」



寝起きが最悪なのは知ってる。



自分で起きる時はまだマシなの。



だけど人から起こされたら毎回こう!!



「わかった、欠席ね」

「起きただろうが…」

「態度が悪い」

「じゃあ帰る。エミリー、先に帰る。Ok?」



えっ…。



ごめんなさいしたら許してあげるのに?



ちょっと斗和君?



「待ちなさい!!」

「いまさら教師面してんじゃねぇよチビ」



そう言ってスタスタと帰って行きました…。



教室の中が気まずい空気…。



「陽菜ちゃん、仕方ないって。アイツに本気で怒る大人なんかいなかったんだから」

「どうして!?」

「理事長様の息子だから」



あっ、なるほど…。



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