年下の王様
小学校と中学校の時もそんな感じだったらしくて…。



怒られ慣れてないのかな…。



「困ったコだね~」

「ね~。早く授業したら?」

「あっ、そうでした!!じゃあ続き~…。どこからだっけ?」



片桐君とはずいぶん前から仲良しみたいだから彼ならいろんなこと知ってるんだろうな…。



斗和、なんだか少し可哀相…。



その日、帰ってから電話しても不在になった。



メールも来ないし電話も出ない…。



怒ってんのかな…。



モヤモヤ病が爆発しそう…。



「明日来るかなぁ…」



なんて独り言言っちゃったりして…。



なんで斗和が教え子なんだろ…。



同じ歳ならもっと仲良く過ごせたのかな…。



もう疲れちゃった…。



疲れて眠った次の日の朝。



メールが入ってた。



『夜に行く。メシ作っとけ』



それだけ…。



何様だよもぉ~!!



あたしは飯炊きババァじゃないんだからね!!



とか思うけどメールが入ってただけで嬉しいあたし…。



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