年下の王様
アイツ、俺が好きなのかも。



なんとなくわかっちゃう時がある。



よく目が会ったり、話すと顔が赤くなったり。



高梨は話しやすくていいヤツだから告ったりして欲しくない…。



だけど俺の願も虚しく…。



「宮君ってエミリーちゃんのこと好きなの?」



と、現在尋問されてます。



俺しか英語が話せないから一緒にいるだけで、エミリーはちゃんと向こうに彼氏がいる。



もちろん写真も見せてもらったりしたし…。



俺らの仲を勘違いするヤツが多いみたいだけど…。



「友達っつーか幼なじみだから」

「ただの?」

「他にどんな感情が?」

「よかった!!じゃあまた明日ね!!」



高梨はたぶん、俺が好きだ…。



友達になれたと思ったのは一瞬だったか…。



「斗和、今日一緒に帰ろ!!バイトでしょ?同じ方向だしさ!!」

「わりぃ、着替えに帰るから家に行かなきゃなんない」

「そうなのぉ~?何時から!?」

「絶対来るから教えない」



ユリカもまだ諦めてねぇのかよ…。



< 163 / 549 >

この作品をシェア

pagetop