年下の王様
変な気分になった次の日、陽菜が咳をしてる。



風邪かよ…。



あぁ~…。



触りてぇ…。



朝のホームルームが終わって尾行開始。



後ろから陽菜を捕まえて人が滅多に通らない場所にある視聴覚室に連れ込んだ。



「ちょっ…」

「シィ~。黙れ。騒ぐな」

「だって急に拉致…」

「こうでもしなきゃ会えねぇじゃん?具合悪い?」

「ううん、大丈夫!!」



唇で陽菜のオデコに触れてみた。



ちょっと熱い…。



「無理すんなよ?」

「斗和が優し~…」

「俺に移す?風邪」

「それはヤダ…」

「やっぱもらう」



逆に俺が癒される…。



独り占めしてぇ…。



すげぇ好きだなぁ…。



「陽菜、もっと…」

「行かなきゃ…」

「少しぐらいいいだろ…」

「ダメ…ホント…ダメ!!」



チッ…。



もっとキスしたかったのに。



ケチだな陽菜。



「センセー、空き時間にサボって一緒にいるプランどう?」

「理事長に怒られちゃうから…」



これじゃあ俺、陽菜不足。



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