年下の王様
あたしの態度に問題があるのかも。



昔の英希じゃない…。



昔より冷たくて暴力的…。



落ちるとこまで落ちたんだね、英希…。



哀れとしか言えない…。



二の腕から背中全部に入ってる入れ墨…。



あたしは英希を助けたかっただけなのに…。



「陽菜、ごめん。ごめんな?」

「触らないで…」

「泣くなよ…」



斗和に抱きしめてもらいたい…。



もう苦しくて限界だよ…。



限界…。



「英希…」

「ん?」

「一緒に死のうか…」

「なに言ってんだよ…」

「あたし…英希のこと…助けてあげられないっ…」



自分のことも…わからない…。



見守らなきゃいけないのに…。



斗和への気持ちばっかり大きくなる…。



どうすればいいのかわからなくて…。



消えてしまいたい。



英希だってどんどん悪い方に行く…。



あたしにはなにもできない…。



「陽菜…。俺を好きになれよ…」

「なれないんだよ!!もうムリなの…ごめん、英希…」



あたしには英希を愛せない…。



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