年下の王様
こうして俺の楽しみが増えた。



次の日から目も合わそうとしない。



信じてやがる…。



なんだろ、このもっとイジメたくなる感じ…。



「日直さん、これ一緒に運んでください」



今日の日直は女だ…。



女が運ぶには大変そうなテキストの量…。



「俺が代わる。大変だろ?」

「いいの!?斗和君優しい~!!」



下心アリだからな。



今から陽菜イジメ。



全く話しかけたりしなかったからモヤモヤしてんじゃねぇかと思って。



「な、なんで宮君が?」

「重そうだから。先生のも半分持ってやるよ」

「ああああ、ありがとう…」



動揺しすぎじゃねぇか?



中学生じゃねぇんだから…。



やっぱりただのガキだな…。



「ここでいいのか?」

「うん、ありがとう…」

「でさ、考えてくれたわけ?」

「な、なにを!?」

「俺とどうにかなっちゃうって話し」



目が泳ぎすぎ…。



なんだかもうアホすぎてカワイイ…。



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