年下の王様
声も聞けない状況はやっぱり寂しい…。



友達できたかなとか、ちゃんと食べてるかなって…。



そんなことばっかり思ってる…。



「今日は朝まで飲もっか!!」

「飲んじゃおっか!!」



寂しさなんてお酒で紛らわせてやる~…。



久しぶりに朝まで飲んだお酒は次の日に残り…。



日曜日に苦しんで、月曜日は元気に学校ですっ!!



「おっはよ~!!」

「おはよー」

「修学旅行楽しかったね~!!」

「陽菜ちゃんがいちばんはしゃいでたね~」

「そそっ、そんなことないしっ!!」



斗和が帰って来るまで、ちゃんと頑張るね!!



ヘマしないように…。



「陽菜ちゃん…」

「なぁに~」

「そのシャツって…裏返しじゃ…」

「へっ!?うわぁっ!!あたしこれでバス乗って歩いて来たの!?し、信じらんない…」

「ホント、期待裏切んないよね~」

「期待しないでよぉ~…。トイレで着替えて来るから少し待っててね!?」



斗和がいなくてよかったかも…。



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