年下の王様
やっと迎えた月曜日。



教室に斗和がいると思うとニヤニヤが止まらない…。



『ホームルーム前に視聴覚室来て』



朝の職員会議中に斗和から来たメール。



会議なんて早く終われ~!!



会議が終わってすぐ飛び出した。



向かう先は視聴覚室。



周りに誰もいないことを確認してから素早く入ってカギをかける。



「そんなに急いで…。俺に会いたかった?」

「ぬぁっ…」



後ろからギュッて…。



ヤバイヤバイ…。



本当に溶けてしまうから…。



「と、斗和こそあたしに会いたかったんじゃないの?」

「会いたかったよ。だから早くキスさせて…」



1ヵ月ぶりのキスは優しいキスだった。



今日は斗和からもらったピアスだよ…。



なんか超カッコイイ…。



「甘くてうまい…。陽菜うまい…」

「さっきアメ食べた…」

「テスト終わったらいっぱい食わして?」

「うん…」

「やっぱカワイイ…」



頭おかしくなっちゃうから~…。



< 235 / 549 >

この作品をシェア

pagetop