年下の王様
服も買ったし、目当ての皿も買った。



初デート記念に買ったお揃いの革ブレスレット。



かなり普通のカップルらしいことした…。



ずっと離さなかった手が暖かい…。



「冬休みになったら会えなくなっちゃうかな…」

「俺、陽菜ん家行くし。旅行もあるからな」

「幸せすぎて泣きそう…。いいのかな、こんなに楽しくて…」



千奈美のこととか陽菜の元カレ…。



傷付けてしまったからこそ、俺と陽菜は幸せにならなきゃ。



やっとそう思えて来てる。



「人間なんてみんな自己中なんだって。みんながみんな、幸せにはなれない」

「わかってる…」

「なにがあってももう別れたりしねぇからな」

「うん…」



この幸せがいつまでも続くように努力する。



俺、究極に自分勝手だけど…。



陽菜に嫌われないように頑張るから。



「帰るか」

「だね!!」

「またデートしような」

「たまにね?」



これからも大好きでいてください!!



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