年下の王様
うちは好きなことをしろって家庭だったから厳しくはなかったけど…。



理事長が教育パパだったのか。



「じゃあ出発しまぁす」

「「はぁい!!」」



少しゆっくりしてから再度出発!!



今度は斗和と一緒に3列目に座ります!!



遊吾君にヤキモチかな?



「カワイイね、陽菜」

「えっ!?カワイイ?」

「うん、兄ちゃんがよく言ってる」



基本的に遊吾君の本質は変わってないみたいです…。



ご両親の前で恥ずかしいですよぉ~…。



「兄ちゃんの陽菜だからな」

「ちょうだい?」

「後15年経ったら考えてやるよ」



ギュッと握られた手に動揺すると睨まれた…。



す、すごく恥ずかしい…。



しかもこれはカップル繋ぎっ!!



顔に出ちゃうよぉ~…。



「あっ、携帯落とした」

「拾うよ」



あたしの足元に転がってきた携帯を取った瞬間…。



グッと頭を寄せられて、前のシートに隠れるようにキス…。



ちょっ…長っ…。



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