年下の王様
ふたりで部屋に戻った。



遊吾を迎えに行くか…。



「父ちゃん達の部屋行ってくる」

「いってらっしゃい!!」



父ちゃん達の部屋に行くとまだ元気に走り回ってる遊吾がいた。



寝てることを期待したのに…。



「バイバイ父ちゃん!!」

「なにもしないですぐ寝ろよ?疲れて熱でも出されたら最悪だから」

「うん!!母ちゃんもバイバイ!!」



遊吾を抱っこして部屋に連れて来た。



あれ?



陽菜…。



「兄ちゃん?陽菜死んだ」

「こんなとこで寝てやがる…」



窓際のイスに座ってそのまま…。



テーブルには一気に飲んだと思われるビール…。



もう飲ませねぇ…。



「遊、陽菜布団に運ぶからそっち行っとけ」

「赤ちゃんみたいだね、陽菜」

「カワイイだろ」

「萌ちゃんの方がカワイイよ」



それって千奈美の…。



気まずいからやめてくれ遊吾…。



「でもいちばんカワイイのは乃々ちゃん」

「ののチャン?好きなの?」

「うん」



コイツにも春っ!!



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