年下の王様
遊吾の通う保育園が金持ちばっかりだからきっとその乃々ちゃんとやらは箱入り娘だ。



気の毒に…。



嫁にもらうのはキツそうだぞ。



「歯磨きした?」

「うん!!寝るよ!!」

「じゃあ兄ちゃんも歯磨きするから布団に入ってな」

「はぁい」



歯磨きをしてから戻ったら遊吾爆睡…。



早いなオイ…。



疲れてたんじゃん…。



そんな遊吾を端っこにやって俺が真ん中。



遊吾にも譲れねぇ、陽菜の隣は。



俺も疲れたから寝る…。



次の瞬間は朝になってた。



珍しく遊吾より早く起きた…。



だけど見られてんだけど。



「なに?」

「世界は不平等だよね~。美形って遺伝するんだもん」

「は…?」

「斗和と遊吾君、寝顔そっくりだね」



こんなにガキっぽくねぇし…。



でも幸せな朝…。



超カワイイ遊吾もいるし。



このまま続け、俺の幸せ!!



「おはようのチュー」

「はいっ!!おはよ!!」



くぅ~~!!



幸せっ!!



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