年下の王様
そして旅行から帰った俺はお土産を手に陽太と久しぶりに会った。



もちろん陽太んちで、陽太の隣にはチカちゃん。



「斗和ってどっか行く度に温泉まんじゅうだよな…」

「文句言わずに食えよ」

「チカちゃん食う?お茶飲む?あっ、烏龍茶ダメなんだっけ」



陽太って超優しいな…。



なんだその尽くしてる感じ…。



「陽太、少し暑くない?」

「じゃあエアコンの温度下げるね。アイス食べる?あっ、扇いであげる」



おい、陽太。



気持ちわりぃぞ…。



「優しすぎね…?」

「だって大事にしたいじゃん。ね~?」



チカちゃん、ニコニコして嬉しそうだな…。



それって物足りなくねぇの?



「チカちゃんって陽太のどこが好きなわけ?」

「顔でしょ、あとは守ってくれるとことか、あたしのこと好きでいてくれるとこ!!でもいちばんは優しいとこかな!!」



優しい…。



俺って陽菜に優しいよな?



ってかベタベタしすぎだろお前ら!!



< 264 / 549 >

この作品をシェア

pagetop