年下の王様
口を開けば『カワイイ』とか『好き』とか…。



俺、陽太には絶対なれない。



「女のコは褒められたら嬉しいし、優しくされたいよぉ?」

「チカちゃんにだけしか優しくしねぇし」

「お店に来る女は?」

「オラオラ系だよぉ~。チカちゃん以外に愛想振り撒いてられないって。だから心配しないでね?世界一好きだし」

「陽ちん大好きぃ~!!」

「俺もチカちゃん大好きぃ~!!」



ウザっ…。



付き合いキレねぇから帰ろ…。



陽太の邪魔になった俺は学校に行ってる陽菜の家に勝手に侵入。



冷蔵庫に入ってる水を勝手に飲み、エアコンを勝手につける。



まず、くつろぐ。



そしてベッドに座りテレビを見る。



あ゙ぁぁぁ~…。



暖かいモノ飲みてぇ…。



『近くのコーヒーショップでホットココア買ってこい』



そうメールしとく。



たしか夕方前には帰るって言ってたし。



一眠りしますか。



陽菜の枕を抱きまくらにしてポカポカな部屋で昼寝。



最高…。



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