年下の王様
寝てたら顔に熱い感覚。



ビビって飛び起きた。



「ココア、買ってきたよ」

「もっとマシな起こし方しろチビ!!心臓バクバク…」

「ありがとうは?」

「あぁ、うん」

「冷めないように買ってから走ったんだよ」

「お疲れ」



プクッと膨れた陽菜がくれたココアを飲んだ。



今度は熱い…。



「ちょっと!!あたし走って来たのになんでエアコン消すの!!」

「熱くなったから」

「少しは労ったら!?あたしは召し使いじゃないんですけど!!」

「は?優しくされたい系?」

「そりゃあ…優しくされたいじゃん…」



女ってめんどくせぇ生き物だな。



じゃあ陽菜が熱くなることをしよう。



「は…い?」

「今から汗かくからエアコン着けなくていいよな」

「ちょっ…なんで!?なんで押し倒されてんの!?」

「熱くなったら問題ねぇじゃん」

「全然優しくないっ!!斗和のバカ!!」



なんだよ優しさって!!



俺は少し…勉強が足りないらしいので…。



これからは優しくしてみよう。



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