年下の王様
食材を手に帰ってきた斗和はあたしにおやつまで与えてくれる…。



新作の冬限定チョコ!!



「うまっ、甘っ、おいし~!!」

「よかったな。ありがとうって100万回聞きてぇ」

「ありがと!!」

「チッ…」



不機嫌なのに優しい斗和が面白くて仕方ない。



さぁて、次はどうしよっかなぁ~。



「コーヒー飲みたくなっちゃった~」

「あっそ」

「うん」

「で?」

「飲みたいなぁ~」

「…………クソチビ」



みなさぁ~ん!!



今ならもれなく斗和の優しさが味わえますよぉ~!!



コーヒーまでしっかりと飲んで女王様ライフを満喫。



無言でお風呂に行った斗和はやっぱり怒ってるみたいです。



そしてお風呂上がりはまた無言でギュッ…。



なんだか…斗和がカワイイ…。



「どうかした?」

「疲れた。優しくすんの…。でも陽菜に嫌われたくない。だけど俺、限界…」

「なにが?」

「最近俺優しいじゃん!!その優しさにいつまで付け込むんだよ!!」



目が『ヤらせろ』と言ってます…。



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