年下の王様
久しぶりに会った叔父さんは相変わらずワイルド。



昔からすっげぇ変なとこあるけどまさか俺が経営なんて…。



突拍子ねぇから!!



「やんねぇし!!めんどくせぇ!!」

「じゃあなかったことにしよっか、陽太の居候」

「はい!?」

「謝っといて。斗和がやらないせいで陽太はまだホストしなきゃダメみたいだって」

「母ちゃん…鬼?」

「残念だね~」



だね~じゃねぇよ…。



俺に拒否権はないらしい…。



あんなに喜ばせたのに…。



「家出してやる!!」

「陽菜ちゃんのとこ?それともおじいちゃんち?まさか宮家には行けないもんね~」

「探すなよ!!頭冷やせお前ら!!」



い、家出してやる!!



向かったのは家から徒歩7分の祖父ちゃんち。



「どうしたの!?」

「住まわせてください」

「バカ親父とケンカ?」

「違う!!あのクソババアめ…」

「えっ!?サッチャン!?」



若いばあちゃんとじいちゃん。



世話になるぜ!!



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