年下の王様
ステージの上で挨拶するのは朝に顔を合わせた親父。



親父は歳だけど人気者。



渋いいい男って感じらしい。



俺からしてみりゃただのエロ親父だけど。



「いつ見てもカッコイイよな、親父さん」

「寝起きでケツ掻いてる姿見せてやりてぇ」

「それすら様になるって」



ナイナイナイ。



親父が優しいのは母ちゃんにだけだし。



旅行に行きたいからって学校の仕事教頭に押し付けるし。



俺にチビの世話させてふたりで旅行行く親なんてクソだ。



チビっつーのは俺の弟。



現在3歳のチビイケメン。



コイツがカワイイんだ…。



「それでは担任の先生の紹介」



おっ、俺のクラスは誰になんだろ。



親父の友達の羽賀先生だったらいいのに。



緩くて楽だから。



しかも娘さんめっちゃ美人なオネーサン。



「初めまして、北川 陽菜です!!2年3組を担任することになりました!!新任ですが頑張りますっ!!」



女だ…。



しかもチビ…。



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