年下の王様
慌てて車を降りた。



挨拶しなきゃ!!



「は、初めまして!!北川と申します!!」

「これはご丁寧に。斗和の叔父です。それでは失礼」



へっ?



素っ気ないというかアッサリというか…。



あたし、よく思われてないみたい?



「気にすんなよ?叔父さん、まず人間嫌いだから」

「人間嫌い…」

「父ちゃんの弟とは思えねぇよな。もうひとりの叔父さんは父ちゃんの義理の弟。店のオーナー」

「ほぅほぅ…」

「そっちはちょっとおかしな人。我が道を行くって感じの」

「変わった家族…だね?」

「多少な?じゃあ行くか」



行き…ますか!!



再度車に乗り込み、斗和が設定したナビ通りに車を進めた。



随分走ったら着いた場所は森の中。



避暑地って感じ…。



「おっ!!ここだ!!」

「すごっ…」



英国の庭みたい!!



季節が違ってたらきっとお花がいっぱいだよ!!



「ステキです…」

「管理してくれてる人の趣味。じゃあ中にどうぞ?」



夢みたいだよぉ~!!



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