年下の王様
戻って来た別荘では温かくなった部屋でまったり。



高級感溢れるソファーで斗和のひざ枕!!



このまま時間が止まればいいのに…。



「幸せだなぁ~」

「今日は寝せる気ねぇから覚悟しとけよ」

「へっ!?だって備えナシじゃん?しないよ?」

「俺をナメんなよ?陽菜の部屋から持ってきたし~」



用意周到っ…。



抜かりのなさが斗和らしいけど…。



「だから今寝とけ」

「斗和も寝る?」

「お前が寝たらな?」



斗和が優しいから余計泣きたくなる。



あたしが直面してる厳しさが現実なんだと言われてるみたいで…。



斗和にはそんな気ないんだろうけど…。



あんまり優しくしないでよ…。



ひざ枕で頭を撫でられて…。



斗和がくれる安心感からか、睡魔に襲われた。



今、幸せ…。



帰りたくない…。



仕事やめたい…。



いっそのこと塾講師にでもなろうかな…。



なんて考えてたらあっという間に眠ってた。



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