年下の王様
んじゃ、俺はメシ食ったら陽菜に電話する。



「はいはぁい!!」

「元気だな…」

「マドカと飲んでたの!!」

「あっ、邪魔だったか?切るから」

「帰ったら電話していい?」

「いや、今日はやめとく。俺疲れたし」

「じゃあまた明日ね!!」



やたら元気だ…。



悔しいけど俺の出る幕はないらしい。



でも陽菜が元気ならいいんだよな?



もっと頼られたいけど仕方ない…。



次の日も陽菜は超元気。


また前の笑顔で笑ってる。



泉は諦めかけてるのか陽菜に近寄らなくなった。



まぁ相手が俺だから。



残念だな、負け犬泉君。



「今日はなんの日?」

「定休日?」

「ピンポ~ン!!なのでチカちゃん連れて帰る!!」

「そう」

「邪魔する?」

「しねぇよ…」



陽太もずっと忙しかったから今日くらい思う存分イチャつけばいい。



遊吾が風邪で保育園休んでるから母ちゃんいるけどな。



「斗和のママってなにが好き?」

「うちの母ちゃん!?変な気使うなよチカちゃん」

「だってお店の副社長だし、陽太がお世話になってるし!!」



できた娘だな…。



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