年下の王様
確実に残業じゃない様子。



マジありえねぇ。



「帰るの!?」

「酒くせぇ。じゃあな」

「ちょっ!?な、なんで怒ってますか?」



変な日本語使ってんじゃねぇ。



飲んで帰ってくる旦那の帰りを待つ嫁の気持ちがよくわかる。



あのクソチビ。



なにもしゃべらずに部屋を出た。



イライラしながら寒いのに源チャとか…。



余計イライラすんだけど。



途中でコンビニに寄っておにぎりを寂しく外で食った。



許してなるものか。



「お兄さんひとり~?」

「うっせ!!話しかけんなブス!!」

「えぇぇ~…。超機嫌悪~い!!どっか行こうよ」

「行かねぇよ!!じゃあな!!」



逆ナンなんか今の俺には逆効果。



余計ムカつく。



家に帰ってカギをあけた。



チカちゃんのローファーあるから泊まるっぽい…。



いいなぁ…。



俺は寂しくひとりで寝る…。



「遅い帰宅だな、斗和」



父ちゃんがいる…。


< 324 / 549 >

この作品をシェア

pagetop