年下の王様
いつもなら寝てる時間なのに…。



「だいぶ飲んでたぞ、陽菜ちゃん」

「父ちゃんも一緒だったのか…。鍋作って待ってたのに連絡もしねぇからキレて出てきた」

「妊娠していなくなる先生の送別会だったんだから大目に見てやれよ。小さい男だなぁ~」



そんなこと知らねぇもん!!



俺だって心配して待ってたのによ!!



「謝りの電話もねぇからマジで知らね!!」

「心狭いとモテねぇぞ~」



モテなくて結構!!



陽菜のヤロー…。



お仕置きしてやる。



次の日は若干元気がない。



二日酔いじゃねぇかよ。



やっぱりお仕置き。



引っ張り込んだ視聴覚室。



「昨日ごめんね?あのまま寝ちゃって…。ご飯食べてなかったの?」

「黙れチビ。そんなもんじゃ俺の気が晴れねぇんだよ」

「やっぱり怒ってるよね…。ごめんね?」



ダメダメ。



許してやんねぇから。



カワイくてもダメ。



「キスして?超濃厚なヤツ」

「こ、ここで?」

「今すぐ」



許せねぇ。


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