年下の王様
陽菜のママってのが気になるし。



隣の県って言ってたからあわよくばデートとかもできちゃうわけで…。



これは行くしかなくね?



「行くからマミーに言っといてな?」

「言っとく!!地元案内するよ!!」



陽菜が生まれ育った街にも興味あるかも…。



地元の友達とかどんな感じなんだろうとか、陽菜の高校時代とか…。



制服着たりしてたんだろうな…。



なんて妄想を膨らませてたらいつの間にか寝てた。



やっぱり具合が悪かったんだと思う。



で、次の日起きたらスッキリしてる俺。



隣で寝てる陽菜の寝込みを襲い、完璧に復活!!



「朝ごはん…」

「いらねぇ。今から店行かなきゃなんねぇし。じゃ、学校でな?」

「そういうのは先に言っといてよ~…」

「あっ、このメガネいいな…」

「それはっ!!あたしの萌えアイテム!!」



意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよチビが。



誰がメガネで萌えっかよ…。



俺にそんな趣味ねぇから…。



よって。



「もらってく」

「ダメ~…」



俺はこんなんじゃ萌えねぇんだよ。



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