年下の王様
3年は進路中心にクラス編成をするらしく…。



1組って頭いいらしいぞ。



「ちゃんと真面目に勉強するんだよ?」

「するって」

「大学受かってね?」

「なにソレ…。まさか心配してんの?俺が落ちるとか思っ……!?なに泣いてんだよ!!」

「だってぇ~…」



急に泣き出した陽菜。



俺、なんか言いました?



なんで泣いてんだよ…。



「3年生は絶対ヤダとか思ってたのに…斗和と接点なくなるのも寂しいっ…」

「そんなことで泣くなって…。担任外れたら俺らの関係変わんの?」

「変わんないっ…けどっ…」

「残り1年だろ。ササッと卒業してやっから。だからちょっと待っとけよ。なっ?」

「うんっ…」



本気で泣いてる陽菜がどうしようもなくカワイくて。



今夜は寝かすのはやめようと思った。



よって、もう飲ませねぇ。



「先生、風呂入ろっか」

「お酒飲んだもん…」

「すぐ上がるし。ちょっとヤラしいことするだけだから」

「ヤラしいっ!?ヤダぁ!!入らないっ!!」



バカか。



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