年下の王様
そりゃあ可愛がってやったよ。



風呂とか布団とかで。



あんな泣き顔見せられたら愛してやりたくなるじゃん?



満足した俺は眠る陽菜の髪を撫でる。



珍しく素直だったからカワイかったし…。



最近ズット禁欲してたからすげぇ触りたかった。



ガキみたいな寝顔もマジカワイイ…。



で、これも俺からのホワイトデーのお返し。



前に泊まりに行った時にこっそり計った陽菜の指のサイズ。



左手の小指にシルバーのリングを通した。



よし、ピッタリだ。



シンプルだけどちゃんと俺が作ったんだからな。



前にやった適当なシルバーじゃなくて、これは売れるくらいちゃんと作った。



大事にしなかったらキレっかんな。



もうすぐ1年だし。



これからも俺のそばにいるように。



首輪代わりに指輪。



たとえ担任じゃなくなったとしても、俺はお前から絶対離れない。



あと1年、お互い頑張ろうな?



じゃ、おやすみ、陽菜…。



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