年下の王様
本物の恐怖
【陽菜】



プチ里帰りも無事?に終わり、本日、入学式です。



あのあと斗和は怒ってたけど、こっちに戻る頃には機嫌もすっかり治ってて。



黒くなってしまったピンキーリングは斗和が直してくれました。



今はあたしの左手の小指についてます。



もう絶対アクセサリーと温泉で一緒に入浴しないと誓いました。



そしてその斗和は新入生を迎えるため、ダルそうに理事長の隣に座ってます。



2年生最後のテストも1位を取ってしまったもんだから…。



斗和が祝辞を読むみたいです。



あたしが受け持つのは1年2組。



みんな幼さが残っててカワイイ…。



ちゃんと名前は覚えてきました!!



「続きまして、在校生より祝いの言葉」



わぁ~~~~!!



滅多に見れない斗和だよぉ~!!



いつもならシャツのボタンは開いてるし、ネクタイも緩んでるのに!!



あんなにピシッと制服着てる斗和、見たことないんですっ!!



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