年下の王様
やってけんのかよ。



「元気だけが取り柄です~って感じだな」

「でもカワイくね?イジメてぇ~」



確かに顔はカワイイかも…。



ちょっと楽しみだと思った。



しばらくして始業式が終わり、それぞれの教室に戻った。



初めて教室にやって来た新任教師。



「ウギャッ!!痛っ!!」

「なにしてんのセンセー…」

「だ、段差が…あははっ…」



先行き不安だな、おい…。



クラス全員が『大丈夫か?』と思った瞬間。



教卓の前に立ったチビ女教師。



「今日から頑張ります!!名前は~…チョーク…忘れたっ!!あっ、東西南北の北に、リバーの川!!太陽の陽と野菜の菜って書いて北川 陽菜です!!」

「「…………」」



生徒がひいてんぞ~…。



とろくて腹立つ…。



こういう天然っぽい女、見てるだけでムカつく。



「んじゃ、名前呼ぶから返事してくださぁい!!阿部く~ん」

「はぁい」

「1年間ヨロシクね!!」



なんだか…見てるだけでイライラする…。



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