年下の王様
夜には一緒に風呂に入った。



陽菜が髪を洗ってくれて、お返しに俺は全身くまなく洗ってやった。



「このままガキでも仕込みてぇな…」

「ちょっ!?やめてよ!?」

「わかってるっつーの。ちゃんと順序踏んでやるから」

「絶対幸せになろうね?」

「おう、よろしく」

「えっ、あたしが幸せにするの?」

「当たり前だ」



さてと。



風呂から出てまたイチャイチャしよ。



濡れた髪をドライヤーで乾かし合ってから部屋に戻った。



風呂上がりの陽菜は俺の服を着てるせいか、一段とガキっぽい。



カワイイな…。



「陽菜、エロいことする前にちょっとこっち」

「なに…?」

「コレ、ガラにもなくお揃い」

「えっ?もらっていいの…?」

「名前は俺が入れた。この日付けは…」

「5年後の…明日だよ…?」

「大学卒業したら絶対嫁にもらう。その日に」



将来のこの日は先約を入れておく。



それくらい大人になってりゃもういいだろ?



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