年下の王様
次の日、メールの返事が返って来て、さらに会いたくなった。



『あたしも会いたいよ。会ってたくさん抱きしめて?好きって言って、いっぱい愛されたい。寂しいね…』



ググッと胸が苦しくなった。



息ができなくなりそう…。



陽菜がいないだけなのに、俺はこんなにもダメになる。



これ以上好きな女なんか絶対できねぇな…。



頼むから捨てないでくれ…。



あんな思いはもう二度としたくないから…。



最悪、陽菜に気持ちがなくてもいいから一緒にいてほしい…。



『会ったらなにしたい?俺はやっぱり一緒に昼寝したい。たまに写真送れよ』



俺の中の陽菜が溢れる…。



そばにいないのに、どんどん好きになる。



「店長、あたしやりますから勉強していいですよ」

「んー、大丈夫。これ終わらせたら休憩入れるし」

「顔色悪くないですか?ちゃんと寝てます?」

「寝てんよ~。あっ、メールチェックよろしく」

「ちゃんと休んでくださいね」



休みたくねぇんだよ…。



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