年下の王様
午後になる前に帰った家には誰もいなかった。



多分親父の迎えに行ったんだろう。



ヒマだから昼寝でもしようと思った時、陽太からの電話。



「街行くから」

「めんどくせぇ~…」

「もうお前んちの前。ピンポーン」



その声と一緒に鳴ったインターホン。



陽太…。



俺がいなかったらどうするつもりだったんだろうか…。



「早く早くっ!!」

「なんでだよ…」

「チカちゃん!!ユリカといるけど仕方ないよな。友達のためだ」

「ヤダ。行かねぇ」

「お願いします斗和様~…」



陽太の大好きなチカちゃんに会うために無理矢理家から出された…。



めんどくさい…。



街に行ってファミレス直行。



「今日もカワイイ…」

「告れよもう…」

「フラれたらどうすんだよ!!今まで積み上げてきたものが…」



よくわからん…。



まぁヒマ潰しだ。



「斗和ぁ~!!座る!?」

「おぅ」

「休みの日もカッコイイ~!!」



ユリカ、ウザい…。



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